「小さな家」  

100×100×100(mm)   端材、玩具   2021~

端材を組み合わせて作られた、小さなフィギュアのための作品。これまでに作られた数は50ほど。

私の作品にとって大切なのは、幼年時代のあそびの体験である。美術を知る以前のあそびにこそ、大切な要素がある。あそびやおもちゃへの関心を自身の美的判断の土台として認識し、制作の実践としていくために、私は自身の作品を「おもちゃ作品」と名付けた。それは、一方ではあそびやおもちゃに由来し、他方では、芸術作品として存在する形態である。

(安村卓士)

「発明家」

ミクストメディア  2024

かぶると発明家になれる。

「地底人」

ミクストメディア  2024

かぶると地底人になれる。

「ずるずる構築体(ツリー)」  

サイズ可変   木材、アクリル、金具   2023

カラフルなパーツを吊るしていく。選ぶパーツや吊るし方によって、さまざまな形が生み出される。パーツには、感情や性格を表す形容詞が書かれている。



「柱状のずるずる構築体」  

サイズ可変   木材、アクリル、鏡、金具   2023

円形の鏡がついた箱状のカラフルなユニットが柱状に繋がっている。それぞれを回転させることができる。

「ずるずる構築体(キーボード)」  

400×1000×300(mm)   木材、スプリング   2023

色や大きさの違うカラフルなパーツを押すことができる。それぞれ押し心地が違う。

「複眼」   

プラスチック   2023

透明なプラスチックで構成された立体物。作品をよく見ると、映り込んだ周りの風景を意図せず見ることになる。これまでに作られた数は15ほど。

「くも」   

サイズ可変   金属類   2023

金属部品で作られたくも。脚はラジオのアンテナでできていて、長さが4段階変化する。

「ちょう」   

金属類   2024

金属部品で作られたちょう。羽が動く。

「ひと」   

金属類   2023

金属部品で作られた人。手は顔にくっつく。

「三色迷路」  

230×230×50(mm)  木材、アクリル、ラッカースプレー   2023

赤・青・黄の球を転がしていく迷路作品。現在、6種類のバリエーションがある。

「社会性と仮面」 

2022~

他者との関係によって生まれる社会性をテーマにした三部作。それぞれ他者と共有すること・他者との距離・他者と感情がテーマ。

「社会性と仮面:△○□ゲーム」

サイズ可変  ミクストメディア  2022

赤・青・黄に塗られた△○□を、ルールにしたがって揃えていく競争ゲーム。

「社会性と仮面:距離のゲーム」  

サイズ可変  ミクストメディア  2023

社会性を帯びた人形たち。

「社会性と仮面:仮面(仮)」  

制作中

「おもちゃ作品」は人間を取り巻く3つの器
「身体」「居場所」「社会」に働きかける。

「こま」   

ミクストメディア   2022~

手近にあるものを組み合わせて作られる。これまでに作られた数は40ほど。それぞれが回り方に個性を持つ。



「棒」  

サイズ可変   プラスチック、紙   2024

筒状のものがつながった棒。

「器の器の」  

直径100mm   カプセル   2023

ガチャガチャのカプセルが五層重なっている。手に持ちゆらゆら動かすと安心感が得られる。

「さかなのほね」  

サイズ可変   スチレンボード、アクリル   2022~24

ねずみがさかなのほねの上の食べのこしを集めながら、あたまを目指す。

「箱庭パズル」  

サイズ可変   ダンボール   2022

建物や道、動物などの立体を組み合わせると、街がつくられていく。

「三色ヘビ」   

ミクストメディア   2022

持ち手をもって動かすと、赤・青・黄に塗られたヘビが軽やかに踊り出す。動かす人も、つられて踊り出す。

「ほね」  

粘土  2022

手のひらに乗せて動かすと、カラカラと乾いた音がする。

「迷路シリーズ」  

端材、ビー玉、ゴルフボール  2021

家を改修する時に出た廃材を組み合わせて作られた立体迷路作品。鑑賞者は作品を持って、内部の玉を転がすことができる。

「もぐら」

「川くだり」

「とんぼ」

「赤道直下」

「目薬」

「デモクラシー・リバーシ」 

サイズ可変   ミクストメディア  2018

民主主義がテーマのボードゲーム作品。〈白〉対〈七色〉で対決する。

「ペットを飼えなかった人のための彫刻」  

ミクストメディア   2018~

木材の切れ端やキャスターを組み合わせて作られたシリーズ。散歩をさせる人は少し不自然な動きをしたり、ダンスを踊ったりすることになる。

「ペットを飼えなかった人のための彫刻1」
2018

「ペットを飼えなかった人のための彫刻2」
2018

「ペットを飼えなかった人のための彫刻3」
2018

「ペットを飼えなかった人のための彫刻4」
2022

「ペットを飼えなかった人のための彫刻5」
2022

人間はあそぶことで、自己を取り囲む社会的規範や正常とされる振る舞いから少し逸脱することができる。その逸脱によって、自己の生を確認する。

「連鎖するかたち(澄んだ空)」   

サイズ可変  ダンボール、スプレー   2017

15×15㎝の正方形のパーツを付け足したり、減らしたりすることで、場所や環境に合わせて変化する立体作品。

「折り紙ドローイング」   

チラシ   2017

手近にあるチラシなどの紙を、材質や色に反応しながら即興的に折りたたんでいくことで出来上がる立体作品。

「夜の絵」   

紙、ペン、色鉛筆   2019~2022  

ペンや色鉛筆で描かれるドローイング。家や謎の生物などがモチーフとして描かれる。

「島づくりの儀」 

2023

3〜6人で島をつくっていく儀式。参加者は順に、おもちゃを島に置くか、地形を変えるかのどちらかを行う。会話をすることはできない。島ができたら、参加者同士で歴史をふりかえる。2023年4月、劇場PARA(東京)で実施。